高まる「モンスター住人」の脅威!大規模修繕などへの影響と対策法

「モンスター住人」の脅威!大規模修繕への影響と対策法

高まる「モンスター住人」の脅威!大規模修繕などへの影響と対策法

【元大規模修繕担当者が最新ニュースを独自の見解で分析!-NO.9】

2019/7/12(金) のIT mediaビジネスオンラインの記事の中に「社員を拉致!? マンションの管理会社を脅かす「モンスター住民」の実態」という記事を見かけました。

その中身は、現在マンションで問題になっている「モンスター住人」の脅威をコンサルタントが詳しく解説している内容で、大規模修繕への影響も懸念されているため、今回皆さまにも注意喚起を促す意味で情報を共有いたします。

「モンスター住人」と言葉だけ見れば反社会的勢力の方々をイメージする方もいるかと思いますが、簡単には「迷惑な住人」のこと。あとで詳しく説明しますが、俗にいうクレーマーや自分勝手な行動をとるような住人のことを今風な言い方でモンスター住人と表現されています。

そこでこの記事では大規模修繕支援センターとして、モンスター住人の種類の解説と適切な対策法について見解をまとめてみました。基本的にマンションでの「居住者間のトラブル」なので、マンション管理組合の理事をしている方は是非ご覧ください。

このページの目次

1.モンスター住人とは?主なモンスターの種類と特徴を解説

マンションでは実にさまざまなトラブルが発生します。
その中でも現在脅威になっているのが「モンスター住人」が引き起こす揉め事です。

モンスター住人は簡単にいえば揉め事を引き起こす「迷惑な住人」を指しますが、モンスター住人にはいくつかの種類があります。
ここでは、IT mediaビジネスオンラインの記事を参考にして主なモンスター住人の種類をご紹介します

マンションの「モンスター住人」の主な種類

・クレーム系モンスター(管理会社および管理組合へのクレーム)
・生活モラル違反系モンスター
・コストダウン系モンスター
・修繕工事系モンスター

主に以上のモンスター住人が脅威になっていますが、それぞれどんな揉め事を引き起こすのか見ていきましょう。

1-1.クレーム系モンスター(管理会社および管理組合)

世の中にはちょっとしたことに直ぐクレームを言ってくる人は多いものですが、マンション内でも「クレームモンスター」として問題になっています。

マンションの維持管理を依頼している管理会社の業務やマンション管理組合の運営に対して、何かにつけてクレームを言ってくる人を指します。このようなクレームが度を過ぎると管理会社との信頼関係が失われ、委託契約の更新を拒否されたり、管理組合の理事のなり手がいなくったりする可能性があります。

1-2.生活モラル違反系モンスター

モラル違反は色々な方面で問題になっていますが、マンションでも生活モラルを乱すモンスターが存在します。 いわゆる人に迷惑がかかるような、騒音や共用廊下に私物を置く、駐車や駐輪の仕方が悪いなどの行為を平然と行うタイプのモンスターです。

その逆パターンもあり、ゴミ出しや駐車や駐輪の仕方が悪いと過剰に注意してくる風紀委員タイプのモンスターもいます。
とにかくルールを守らせようとするタイプのモンスターです。

このようなモンスター住人が複数いるようなマンションでは最終的に入居者の減少を招く危険があります。

1-3.コストダウン系モンスター

一般的な分譲マンションの居住者は、大規模修繕などの修繕工事で使われる「修繕積立金」を毎月支払う義務があります。
その修繕積立金は資金計画の見直しで足りないと予測されるときは増額されます。

そこで、修繕積立金の増額に一切応じてくれないコストダウン系のモンスターがいます。管理組合からの増額提案に対してさまざまな理由で増額に応じないタイプのモンスターです。

修繕積立金が増額できない場合、将来的に修繕積立金が不足する事態が発生する可能性があります。

1-4.修繕工事系モンスター

分譲マンショでは一般的に「12年~15年周期」で大規模修繕工事を実施します。

そこで厄介になっているのが修繕工事系のモンスターです。
具体的には、大規模修繕工事に関して準備から完成まで全て仕切ろうとするタイプのモンスターになります。

自分の思い通りに計画を進めようとするために管理組合や管理会社を威嚇するような行動を取るケースが多く見受けられます。
モンスター自体が建築関係の専門的な職業の方ならある程度任せても問題ありませんが、建築に関して素人だったときは工事自体が失敗してしまう可能性があります。

以上、マンションで「モンスター住人」と呼ばれる人たちの特徴をご紹介しましたが、このような人たちは普通の生活の中でも実際いますよね。

中でも一番目のクレーマーと二番目の自分勝手な行動をとりルールを守らない人と風紀委員タイプの人はマンションでも問題になっています。また、三番目と四番目の大規模修繕に関係したモンスターもマンション特有の存在で、積立金不足などの問題が懸念されています。

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2.モンスター住人への対策法は?とにかく「冷静な対応」が大切!

そもそも「モンスター住人」はどんな人がなるのか?と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
「こんな人」と明確な答えは出せませんが、モンスター住人と呼ばれる人たちは「自己顕示欲」が強いと考えられています。

自己顕示欲は「自己の存在を多くの人の中でことさらにアピールしたいという欲求」を意味しており、自分自身がしていることは色々な面で貢献していると考える傾向があります。さらに、周囲からモンスターとして見られているという自覚がない傾向もあるため厄介なのです。

管理会社の業務やマンション管理組合の運営に対して異を唱えること自体は全く問題ありませんが、度を過ぎるとモンスター住人として認識されるようになってしまいます。

そこで、モンスター住人に対してどう接すればいいのか?については、まず「冷静」に対処することが重要です。
対処する管理組合側が反発して衝突してしまうと問題がより大きくなることが考えられます。

基本的にモンスター住人の対処法にはノウハウというものがないので、そもそものクレームが何なのか問題の本質を見極めて冷静に対処することが重要です。

また、修繕積立金の増額に応じないモンスターへの最終的な対処として、法的な措置を取るケースがあります。
そのようなケースでは、マンション問題に精通した弁護士に相談してあまり問題が大きくならないように対処する必要があります。

3.まとめ

今回はマンションのモンスター住人をテーマにお話してきましたが、元記事では管理会社へのクレームが度を過ぎるモンスターが問題視されています。

このようなクレームモンスターだけでなく、色々な種類のモンスター住人が揉め事を引き起こす可能性があります。 そこで、対処するマンション管理組合も反発して衝突するのではなく、問題が何なのか本質を見極めて冷静に対処するように心掛けましょう。

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