大規模修繕工事に適した塗装の種類と塗装工事までの流れとは

知っておきたい大規模修繕の塗装を解説

知っておきたい大規模修繕の塗装について

大規模修繕工事では、外壁などの塗装工事を行います。

塗装には、時間の経過とともに汚れが目立ってきた外壁や床などを新たに塗り直し、美観を向上させる目的の他に、コンクリートの中性化防止や鉄筋の腐食防止という軀体の保護を行う重要な目的があります。

今回は、大規模修繕工事における塗装の種類と塗装工事までの流れについてご紹介します。

1.大規模修繕工事の塗装の種類

大規模修繕工事の塗装の種類

現在は、技術開発の向上によりさまざまな性能、種類の塗料があります。
以前は、塗装工事と言えば匂いが発生するイメージがありましたが、弱溶剤系塗料や水性塗料などの匂いを抑えた塗料も開発されています。

今回は、代表的な塗装の種類とその特徴や耐用年数、価格の違いについてご紹介します。
それぞれの塗料の特徴を抑えておくと、塗装工事の打ち合わせの際にも役立つのではないでしょうか。

一般的に塗料の耐用年数と価格は比例し、価格が高いものほど耐用年数も高くなります。
以下でご紹介するアクリル塗装、ウレタン塗装、シリコン塗装、フッ素塗装の順に価格は高くなり、耐用年数も高くなるとお考え下さい。

1-1.アクリル塗装 耐用年数:5年~7年

アクリル塗装は、30年ほど前に主流だった塗装です。
塗料の中では最も安価でありながら発色がよいこと、付着力が強く重ね塗りがしやすいことなどから好んで使われてきました。
しかしながら、耐用年数が5年から7年ほどと短いため、現在は使われる機会は減っています。

1-2.ウレタン塗装 耐用年数:8年~10年

ウレタン塗装も、アクリル塗装と同様に以前は主流の塗装方法でした。
価格はアクリルに次いで安価な塗料で、光沢感があり、ヒビが発生しにくいという特徴があります。
一方、耐用年数は8年から10年ほどで、紫外線に弱く汚れが付着しやすいなど、環境による劣化が進みやすい塗料でもあります。

1-3.シリコン塗装 耐用年数:10年~15年

現在、最も多く使われている塗装がシリコン系塗料を使ったものです。
大規模修繕工事においても、塗り替えのサイクルが合うこともあり、シリコン塗装が行われることがほとんどです。
汚れをはじく性能に加えて紫外線に強いという特徴があります。
価格はウレタン塗装よりも少々高額になりますが、耐用年数が10年から15年と長くなり、塗り替えサイクルを考えるとコストパフォーマンスに優れた塗装だと言えます。

1-4.フッ素塗装 耐用年数15年~20年

価格は最も高価ですが、汚れがつきにくい、紫外線に強い、カビや藻も発生しにくいといった特徴があり、耐用年数も15年から20年と非常に高くなっています。
しかし、大規模修繕工事のサイクルは10年から15年に計画されている場合がほとんどです。
フッ素塗装は大規模修繕工事のサイクルよりも耐用年数が長いため、他の修繕工事とのタイミングが合いません。
塗装工事のためだけに足場をかけることは逆に費用がかかってしまうため、耐用年数は高いものの大規模修繕工事にフッ素塗装が選ばれるケースはあまりありません。

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2.塗装する箇所

塗装する箇所

塗装する箇所は、外壁の他にも以下のような場所があります。
塗装が必要になる箇所についてご紹介します。

・軒裏塗装
外部共用廊下やバルコニーの天井にあたる軒裏の塗装には、雨水などの水分が溜まらないよう親水性のある塗装を行います。

・床
廊下、バルコニー、屋上などの床には、雨漏りが起きることのないよう、防水性を考えた塗装を行います。

・鉄部
玄関ドア、手すり、メーターボックス扉、パイプ部などの鉄部は、錆びや汚れを落とし、錆止め処理を行ったうえで塗装を行います。

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3.塗装工事までの流れ

塗装工事までの流れ

耐久性を高めてきれいに塗装をするためには、塗装工事の前にさまざまな準備や作業が必要になります。
それでは、塗装工事までの具体的な流れをご紹介します。

4-1.仮設工事

現場事務所、資材倉庫、廃材を置くコンテナ、作業員用の仮設トイレなどを設置します。
外壁を囲む足場を組み立て、設置します。
さらにものの飛び出しや塗料の飛び散りを防ぐために、足場をメッシュシートで覆います。

4-2.下地補修

ひび割れがないか、鉄筋が露出している場所はないかなど、目視と打検棒を用いた調査で細かく確認をします。
ひび割れの大きさに合わせて目地埋め剤をすり込む、シール剤を注入するなどの処置を行います。
鉄筋が露出した箇所には錆止め剤を塗り、樹脂モルタルで平らになるよう補修します。

4-3.洗浄工事

外壁、軒裏、床などの表面についているほこりやコケ、劣化した塗膜などの汚れを落とすために、高圧水洗浄を行います。
汚れ具合によっては、薬品を併用して汚れを落としていきます。
しっかりと汚れを落とすことで、塗料の接着力を高める効果があり、塗装工事において非常に重要な工程です。

4-4.塗装工事

塗料が飛散するのを防ぐために、周辺を養生し、まずは下塗りをしていきます。 その後、中塗り、仕上げ塗りと進めていきます。 鉄部は、塗料の接着を高めるためにサンドペーパーなどで目粗しをする下地処理を行い、錆止め塗装、仕上げ塗りを行います。

4-5.防水工事

屋上からの漏水、バルコニーの床面、共用廊下、階段などに水が浸透するのを防ぐために防水工事を行います。 屋上の防水工事は、アスファルトを用いるアスファルト防水が多く、バルコニーや廊下などには狭い場所でも施工しやすいウレタン塗膜防水、塩化ビニルシートを張る塩ビ防水を施工することが多くなります。

4.まとめ

まとめ

塗装工事を行う際には、仮設工事から防水工事まで、さまざまな工程が必要になります。
大規模修繕工事は10年から15年のサイクルで計画されていることが多く、塗装工事だけを行うことはほとんどありません。
そのため、大規模修繕工事では、塗り替えのサイクルが合うシリコン塗装を採用するケースが一般的です。
しかしながら、頻繁な塗り替えが難しい高層ビルなどでは耐用年数の高いフッ素塗装が向いている場合もあります。
どの塗装方法が適しているのかは、専門家に相談のうえ、決定することをおすすめします。

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