大規模修繕で「騒音」になる音の種類と騒音トラブルを防ぐための対策法

「騒音」になる音の種類と騒音トラブルを防ぐための対策法

【元大規模修繕業界担当者が教える知って得する豆知識-Column.1】

マンション大規模修繕にはトラブルはつきものですが、最も多いトラブルが「騒音」が原因によるものです。
大規模修繕に限らず、工事を行う際は何かしらの音はどうしても発生してしまいます。

基本的にマンション大規模修繕は入居者が普通の生活をしている中で行われます。
そのため、平日の昼間であっても騒音トラブルが発生するほか、マンション居住者だけでなく近隣住民からも騒音に対する苦情がきてしまいます。

そこで、この記事では大規模修繕の騒音の原因と、トラブルに発展しないようにするための対策法をご紹介いたします。

このページの目次

1. 大規模修繕工事中は騒音により窓が開けられないときがある

大規模修繕は、分譲、賃貸ともに平均で12年~15年周期で実施されるマンションの一大行事です。
特徴として、工事範囲は回を重ねるごとに増していきますが、建物全般の主に共用部分の劣化や不具合の修繕および改修を行い、住環境と資産価値、さらに生活水準の向上を図っていきます。

その大規模修繕に限らずどんな工事にも言えますが、トラブルの原因として最も多いのが「騒音」です。
工事依頼を受けた施工業者では、防音シートを張ったり、音を軽減する器具を使ったり色々工夫して、できるだけ騒音を軽減する努力はしていますが、それでも騒音は発生してしまいます。

1-1. 大規模修繕では「うるさい」工事が度々ある

音の感じ方は人によって異なります。
ある程度の音に耐えられる人がいる一方で、同じ音でも耐えられない人がいるため、トラブルが発生してしまうのです。

大規模修繕の工事期間中ずっと騒音が発生するわけではありませんが「うるさい」と感じる工事が度々あります。
後程詳しく説明しますが、独特の金属音やエンジン音、タイルを剥がすときのカッター音、コンクリートを斫

2.大規模修繕の騒音トラブルになる原因の音とは?

マンション大規模修繕で音は何かしら発生しますが、騒音トラブルになる原因の音が何なのかご紹介しておきます。

マンション大規模修繕の騒音トラブルの原因になる音源

・足場工事の組立・解体の騒音や作業員の掛け声や足音
・外壁改修工事のタイル貼り替えおよび下地補修に伴う騒音
・高圧洗浄機などのエンジン音
・その他(資材搬出入車両のエンジン音、ガードマンの安全誘導発声など)

このような音源が挙げられます。詳しくどんな音が発生するのか説明していきます。

2-1.足場工事の騒音

大規模修繕工事では外壁改修を行うために仮設の足場を設置します。
一般的な大規模修繕は「枠組足場」と呼ばれる足場を組み立てていきますが、足場の材料は基本的に鉄製なので、組立・解体のときに独特の金属音がします。

また、枠組足場を組み立てる際、足場の倒壊や変形を防止するための「壁つなぎ」を設置します。その際、壁に穿孔ドリルを使用して穴を空けて取り付けていくので大きなドリル音が発生します。

それ以外にも、枠組足場を組み立てるとき作業員が足場材を下から上に挙げていきますが、掛け声と合図を出しながら部材を上に渡していきます。人の声なので騒音にはならないと思いますが、掛け声が聞こえてきます。

2-2.外壁改修工事の騒音

外壁タイルの改修で貼り替えが必要なとき、ひび割れが発生しているタイルの撤去は電動カッターを使用します。
電動カッターの稼働音とともに、切り込みを入れて行くときはかなりの音が発生します。

また、タイルの張り替えを行う前に、外壁コンクリートの下地補修を行いますが、その際は電動ドリルやサンダーを使います。
こちらも電動工具の稼働音とともにコンクリートを削るときにかなり大きな音が発生します。

2-3.高圧洗浄機のエンジン音

高圧洗浄機とは、モーターとエンジンの力によって高圧ポンプで加圧した水を噴射して洗浄する専用の機器です。
大規模修繕では、主に外壁や屋上などのコンクリート下地を洗浄するために高圧洗浄機が用いられ、仕上げを左右する重要な工程になります。

その高圧洗浄機を使用するとき、エンジンとモーターの力で高圧水を噴射するため、作業中はずっとエンジン音と水の噴射音が発生します。最近は遮音性の高いタイプも使われていますが、基本的にエンジン音は発生します。

上記の2つの騒音に比べるとそれほど大きな騒音ではありませんが、高圧洗浄機は度々使われるため、エンジン音が気になる方は苦痛に感じるかもしれません。

2-4.外構(舗装)の撤去工事などの騒音

大規模修繕は建物内の修繕だけでなく、舗装や塀、下水道などの外構施設の修繕も行います。

その中で、大きな騒音が発生する工事が舗装の改修です。
マンション敷地内の駐車場や道路などの改修を行うとき、まず既存のアスファルト舗装を撤去しますが、その際に発生するカッター音やドリル音はかなり大きなものになります。工事範囲が広ければ長時間大きな騒音が発生することがあります。

2-5.それ以外の騒音

大きな騒音は、ここまでご紹介した足場の組立解体・外壁改修工事・高圧洗浄機を用いた洗浄工事・舗装の撤去工事になりますが、それ以外にも大小の音は発生します。

工事の音だけでなく、作業員が常に作業を行っているので、作業員同士の話し声や足音がするほか、敷地への出入口にガードマンが1人ないし2人配置されますが、資材の搬出入車両やクレーン作業があるとき、安全のために大きな声で誘導していきます。

大規模修繕では主にこのような音が原因で騒音トラブルが発生しますが、中でも足場の壁つなぎを設置するときと、外壁改修工事のタイル撤去や下地補修のときの音が最も大きいと思われます。これらの作業を部屋から近いエリアで行われていたら、テレビの音声が聞き取り辛くなるほか、長時間に及べば精神的なストレスが溜まると考えられます。

このような騒音が継続的に続けば、居住者だけでなく近隣住民からも苦情がくる可能性があります。

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3.騒音トラブルにならないための対処法(施工業者側

マンション大規模修繕では、前項で説明した音がどうしても発生してしまいます。
しかし、音が発生する工事は大規模修繕では必要不可欠な工事なので、トラブルにならないための騒音対策を行わなければなりません。

その対策は、施工業者側はもちろん入居している居住者でもある程度の対策は考えておく必要があります。
それぞれの立場でできる騒音に対する防音対策法をご紹介いたします。

3-1.施工者側の騒音対策法

先程も説明した通り、音が発生する工事は大規模修繕では必要不可欠なものばかりです。
そこで、施工者側が行うべき騒音に対する防音対策法は、まずは居住者と近隣住人に騒音がする工事があることを事前にお知らせすることにつきます。

大規模修繕の着工前には工事説明会を開催するので、その時点である程度騒音が発生する工事内容を説明します。
それと同時に近隣住人へも各家庭に挨拶に伺うので、挨拶文とともに騒音などの留意事項をしっかり説明しておくことが重要です。

工事が着工してからも、前項で説明した大きな騒音が発生する工事を行うときは、事前にエントランスやエレベーター内に案内文を掲示して注意喚起しておきます。近隣住人に対しても向こう3軒両隣のお宅には挨拶文を配布するほか、防音シートを貼るなどの配慮は必要です。

挨拶文には、工事を実施する期間と時間帯は大きく明記するほか、現場責任者の連絡先も明記しておきます。
このように事前にお知らせしておけば、住人側もある程度の備えができるようになるので、トラブルや苦情の発生を極力押さえることができるのです。

4.騒音トラブルにならないための対処法(居住者側)

騒音に対して最も影響を受けるのが居住者ですが、大きな騒音が発生する工事を行うときは、上記で説明した通り施工業者から事前にお知らせがあります。そこで、ある程度大きな騒音が発生することが想定できるうえで、居住者の方は以下のような対処法を実践することをおすすめします。

4-1.工事中の音が気にならないように生活する

ここまで説明した通り、大規模修繕の工事期間中はどうしても騒音は発生してしまいます。

大きな騒音がずっと発生するわけではありませんが、基本的に工事期間中は何かしらの音は発生するため、音が気にならないように生活することが重要になります。例えば、テレビの音量を上げる、好きな音楽を流す、掃除をするなど、大きな騒音は別ですが、工事中の音が気にならないように生活することで、ストレスを感じることがなくなってくるのではないでしょうか。

4-2.我慢できないときは「一時退避」する

大きな騒音が発生しているとき、我慢するとストレスが溜まってくるので、耐えられないときは外出するなど一時退避することをおすすめします。これが一番の対処法になります。

いきなり外出できない方もいると思いますが、事前に騒音が発生する工事のお知らせがあるので、その日に予定を入れるなどして、できるだけ騒音から退避することが重要になります。

また夜間仕事をして、昼間に寝ている方は騒音が大きいと眠れないというケースはよくあるので、騒音が発生する作業がある日は夜間仕事のスケジュールを調整するか、それが無理なときは、別に睡眠がとれる場所を確保するなどの対策は必要になります。

4-3.あると便利な騒音対策グッズを用意する

音に敏感な方が多くいるため、今では色々な騒音対策グッズが販売されています。 現在のサッシか壁は遮音性が高いので、ひと昔前と比べると騒音は軽減されますが、それでも気になる方は以下のような騒音対策グッズを用意しましょう。

騒音対策グッズ

・防音カーテン
・防音イヤーマフ(ヘッドホンのような耳全体を覆う防音保護具)
・耳栓

大規模修繕も工事なので、どうしても騒音は発生するため、以上のように騒音が気にならない生活を心がけるほか、最も有効な対処法は外出することです。

5.まとめ

マンション大規模修繕にトラブルはつきものですが、最も多いトラブルが騒音に対する苦情です。
夜間働いている方や在宅で仕事をしている方には、仕方がないといっても騒音は迷惑以外のなにものでもないでしょう。

大規模修繕で騒音が発生する工事はどれも必要不可欠な工事なので、トラブルが発生しないように対策を施す配慮が必要があります。
施工業者側は事前にお知らせする、住人側は音を気にしない、これが一番のトラブルを発生しないようにする対策法といえます。

マンション大規模修繕はどうしても音は発生するので、マンション側もその点は認識して協力していく姿勢が大切ではないでしょうか。

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