大規模修繕工事を行っている施工会社の代表インタビュー特集。
今回は東京都新世田谷区に拠点を構える株式会社フリーウォールの代表者である濱田裕亮様にインタビューを行いました。
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足場を組まない新しい工事方法の提案
―濱田様はどういった経緯でこの業界に入ったのですか?
10代のころからアルバイトも含めてゼネコン関係の工事に携わっていて、もともとはバンドをやっていてその活動費のためにやっていたのですが、30歳頃に「この仕事一本でやっていこう」と決意して会社を立ち上げました。
―株式会社フリーウォールでは足場を組まずに工事を行っているとのことですが、どうしてこういった手法の工事を始めたのですか?
もともとは足場を組んで工事を行っていたのですが、知り合いの工事会社や一緒に仕事をしていたガラス清掃の業者さんがロープを使った清掃を行っていて、自社でも取り入れたいと思い始めました。
―足場を組まない工事のメリットとは何なのでしょうか?
一番分かりやすいメリットは足場代のコストダウンですね。その分金額をお安くできたり他の工事箇所のグレードアップができたりしますから。足場代とそれにかかる諸経費 あとは居住者様に負担がかからないという利点もあります。足場だと基本的に外壁部分一面の工事が終わるまで足場を組みっぱなしで置いておかなければいけないので洗濯物や景観、防犯面でストレスになってしまうこともあります。ですが足場を組まずにロープを使って工事を行えれば、工事が終了した箇所から綺麗になるので、居住者様の負担も大きく軽減できます。
お客様に安心と安全をお届けできるように
―この工法を行って、お客様からの反響はどうでしたか?
やはりやって良かったといってもらえることが多いので嬉しいですね。ただ、やる前は一般的な王法ではないので、理事会や修繕委員会からの反対意見があることも珍しくはないです。安全面だったり工事のクオリティだったりを危惧される声も出てきたりしますが、今まで事故を起こしたことはありませんし、クオリティに関してもしっかりと社員に指導して、一人がすべての工程も行えるようにしているため、決して足場を組んだ際と比較して質が落ちるということはありません。そこに関してはしっかりと説明して、納得してもらえた上で施工に取り組んでいます。
コロナ禍で取り組んでいること
―現在、世界中で新型コロナウイルスへの対策が行われていますが、それによる影響や、対策として行っていることなどはありますか?
実はそれほど影響は受けなかったんです。少人数で動いているのと不特定多数の業者で集まりすぎることを避けているので、打ち合わせの中止などはありましたが工事の中止はありがたいことになかったです。
会社で取り組んでいることとしては、基本的なことではありますが消毒液の設置や体温チェックを現在も徹底しています。
より多くのお客様に足場を組まない工事を知ってもらえるように
―今後の会社としての目標などはありますか?
今の「足場を組まない施工」というスタンスを続けていくことはもちろん、こういう工法があるということを多くの人に知ってもらえるように広めていける努力をしていこうと思います。また、大規模修繕だけでなくその後の点検などの小規模な工事も変わらず積極的にやっていきたいと思っています。アフターフォローはやはり大切ですし、弊社が行っている工法との相性も良いので、安く良質なサービスを提供できるようにこれからも社員一同頑張っていきたいと思います。
インタビュー会社情報
会社名:株式会社 フリーウォール
事業所:東京都世田谷区太子堂3-19-11 クラウンビルB1
WEBサイト:https://freewall.jp/
インタビュアーの紹介
株式会社 エフ・コネクト 大石 夏樹
大規模修繕の施工会社様、コンサルタント会社様、建物診断の会社様の代表者様はもちろん、役員の方、営業の方、現場の方、様々な方々にお会いしてお話を伺って参りました。ぜひ、貴社のお話もお聞かせください!