三重県の大規模修繕でよくある相談お問い合わせ&トラブル事例
三重県といえば、全国から崇敬を受ける「お伊勢さん」がありますよね。最大都市は四日市市ですが、隣接する桑名市や県庁所在地の津市にもマンションが点在します。
三重県は大阪にも出やすいですし、名古屋までは電車を使って約1時間で行くことができます。住みやすい三重県にマンションをお持ちの方は、長く綺麗なマンションを維持したいですよね。
そのために、「大規模修繕工事」が行われます。大規模修繕工事によって、年々劣化していくマンションの資産価値を維持できます。
いざ、大規模修繕工事を始めようと思っても、初めは不明な点も多いのではないでしょうか。そこで今回は、三重県の大規模修繕工事における事例をご紹介します。
以下では、実際にあった相談やお問い合わせ、トラブル事例を確認していきましょう。そして、三重県で大規模修繕工事を行う際の参考にしてみてください。
このページの目次
1.三重県の大規模修繕工事のお問い合わせ例
皆様は大規模修繕工事に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。「大掛かりで大変そう」「専門的で難しそう」など、大規模修繕工事に不安に感じるケースが多いと思います。そのような方に向けて、以下では大規模修繕支援センターに寄せられたお問い合わせ例をまとめました。
1-1.問い合わせ1:大規模修繕工事中、日常生活への影響は?
大規模修繕工事は10年単位の工事なので、頻繁には経験しないですよね。実際に工事が始まると、準備の不足があったり生活に支障が出てしまったりする場合も。そこで、下記のお問い合わせ例を踏まえ、大規模修繕工事の日常生活への影響を知っておきましょう。
【お客様の基本情報】
建物種別:分譲マンション(RC造14階)
建物住所:三重県四日市市
相談カテゴリー:工事方式、工事の流れ、塗装、床、ベランダ・バルコニー
お問い合わせ方法:電話
建物概要:築年数2005年、総戸数42戸
【お客様の悩み】
大規模修繕工事を初めて迎えます。
まだ把握できていない部分が多いのですが、日常生活への影響は大きいですか?
具体的に日常生活にどのような影響があるか、教えてください。
【大規模修繕支援センターからのご返答】
大規模修繕工事が日常生活に及ぼす影響は、工事の内容によっても変わります。今回は、大規模修繕工事が一般的に及ぼす日常生活への影響をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
①ベランダ・バルコニーを片付ける
大規模修繕工事において、居住者に最も影響が出る箇所が、ベランダ・バルコニーです。工事着工前に、居住者自身でベランダ・バルコニー内の荷物を全て片付ける必要があります。ただし、エアコンの室外機はそのままで構いません。
②網戸の取り外しを行う
窓サッシ周辺の補修を行う際に、窓サッシの外側に付いている網戸を取り外す必要があります。これは、網戸の汚れや破損を防止するためですね。網戸の取り外しも、居住者自身で行っていただきます。
③エアコンの使用制限が出る
エアコンの室外機が置かれているバルコニーや廊下の工事を行う場合、その室外機を一時的に移動させなければなりません。この期間、エアコンの使用ができなくなります。なお、室外機の配管が長ければ、別の場所に移動させる必要が無くなるため、エアコンは通常通り使用できます。
④騒音やほこりが発生する
大規模修繕工事では、電動工具を使って作業をするため、作業時に大きな音やほこりが発生します。ある程度想定はしていることかもしれませんが、コンクリートに衝撃を与える作業は、部屋内にも響き渡るかもしれません。
⑤通行に制限ができる
廊下・階段では、下地補修や塗装などの工事が行われます。工事中は、その区間は通れないので、一時的に通行制限が生じます。通行制限箇所は、カラーコーンなどで誘導されるため、表示に従いましょう。
⑥部屋にいなくてはならない時間が出る
大規模修繕工事の項目に、玄関枠の塗装があります。基本的に、外枠~ゴムパッキン手前まで塗装するため、扉を開閉しなくてはなりません。よって、塗装時には居住者の在宅が必要です。塗装作業は約2~3回(それぞれ半日ほど)で、居住者のアンケートをもとに日にちを決定します。
【お客様の声(対応後のアンケート内容)】
大規模修繕工事では、日常生活に数多くの影響が生じるのですね。自身では気付けなかった部分も知れて、とてもためになりました。居住者にも、早めにお知らせしていきたいと思います。
1-2.問い合わせ2:躯体(くたい)とは何のこと?
大規模修繕工事に関わっていると目にする「躯体(くたい)」という言葉。見慣れない言葉ですが、何のことを指すのでしょうか。疑問に感じたオーナー様より、お問い合わせをいただきました。
【お客様の基本情報】
建物種別:賃貸マンション(SRC造12階)
建物住所:三重県鈴鹿市
相談カテゴリー:躯体、定義
お問い合わせ方法:電話
建物概要:築年数1991年、総戸数78戸
【お客様の悩み】
「躯体」とは、何のことでしょう。
大規模修繕工事の用語で出てきて、理解に苦しんでいます。
素人にも分かりやすく教えていただけないでしょうか。
【大規模修繕支援センターからのご返答】
「躯体(くたい)」とは、建物の構造を支える骨組みのことを言います。
見慣れない「躯」という漢字も、「からだ」という意味です。
また、「構造躯体」や「スケルトン」も、同じような意味で使われます。
具体的には、柱・梁・床・壁などを指し、建物の重要な部分にあたりますね。
躯体に使われる材料により、木造・ブロック造・鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨造(S造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)に区分されます。鉄骨造(S造)以外は、柱と梁が一体となって建物を支えますが、鉄骨(S造)の壁は単なる覆いものに過ぎません。鉄骨(S造)の壁には簡単な素材が使われるため、音漏れが起きやすくなります。
木造の建物は、大きくは垂直方向の「柱」と、水平方向の「梁」を組み合わせて作られた、強い躯体が特徴です。工法は様々ですが、一般的には柱の間に木材を取り付ける技術で耐震性が高められているのです。
鉄筋コンクリート造(RC造)は、その名の通り大部分は鉄筋とコンクリートでできています。鉄筋とコンクリートの相性は抜群で、引っ張り力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートの力が組み合わさるのです。
通常、鉄筋は酸化で錆びると弱くなってしまいますが、アルカリ性のコンクリートを密着させているおかげで、鉄骨が錆びにくくなります。鉄筋とコンクリートが一体化することで、お互いの特性を補完したり活かしたりして建物を支え、強い強度と耐久性を生み出すのですね。
【お客様の声(対応後のアンケート内容)】
ざっくり、躯体は建物のからだだと思えば良いのですね。分かりやすいです。RC造やSRC造は、物件の条件などによく書かれていますね。造りによる建物の特徴を知れて、勉強になりました。
1-3.問い合わせ3:修繕委員会のメンバーはどのようにして決めるの?
大規模修繕工事を進めるにあたり、管理組合の理事会とは別に専門の「修繕委員会」を設置します。修繕委員会は、理事会に代わって大規模修繕をリードする役目がありますが、メンバーはどのように決められるのでしょう。三重県桑名市の分譲マンションから、修繕委員会の人選についてのご相談です。
【お客様の基本情報】
建物種別:分譲マンション(RC造12階)
建物住所:三重県桑名市
相談カテゴリー:委員会、定義、工事の流れ
お問い合わせ方法:メール
建物概要:築年数2007年、総戸数44戸
【お客様の悩み】
大規模修繕工事をスムーズに進めるために、専門の「修繕委員会」を設立すると聞きました。修繕委員会は、居住者から選ばれるようですが、どのようにメンバーを決めるのですか。修繕委員会の人選の基準を知りたいです。
【大規模修繕支援センターからのご返答】
修繕委員会は、管理組合の理事会に代わって、大規模修繕をリードする専門のプロジェクトチームです。大規模修繕工事の準備から完了まで、約3~5年活動を行います。
大規模修繕工事の時期が近づいてきたら、マンションの掲示板やチラシなどを使って、修繕委員会のメンバーを募ります。
メンバーの人数は、総戸数が50戸以下で5~10人、90戸以上で10~15人程度です。
修繕委員会のメンバーになるには、必ずしも専門知識は必要なく、工事の箇所や費用などについて客観的に判断する能力が求められます。
よくあるのは、過去に理事長の経験がある方や会社の重役に付いている方に、何とかお願いして決めてしまうパターン。
ただし、理想は全居住者の意見を集約できるように、男女・世代をバランス良く集めることです。
また、人選のポイントは、以下の通りです。
● 責任感のある人
● 公正な立場で判断が行える人
● 修繕委員の経験者や、建築の知識を持った人
【お客様の声(対応後のアンケート内容)】
修繕委員会は、大規模修繕工事をスムーズに進めるために必要ですよね。ただ、進んでやりたがる人は少ないので、中々メンバーが集まらないかもしれません。ご返答の情報をもとに、早目に募集をかけようと思います。
大規模修繕支援センターって何をやってるところ?
- 優良コンサルタントや施工会社を無料紹介している
- 専門相談員による無料相談ができる
- 大規模修繕工事についての情報を集約している
大規模修繕支援センターで大規模修繕のことに関してお気軽に相談することが可能
2.三重県の大規模修繕工事で多く見られるトラブル事例
三重県の大規模修繕工事において、どのようなトラブルが起きているのでしょうか。全国的に、大規模修繕工事ではトラブルが起きやすくなります。トラブル事例を確認することで、問題なく工事が進められるよう対策していきましょう。
2-1.トラブル事例1:夏の工事で失敗!
【トラブルカテゴリー】:
【建物概要】:三重県四日市市、築年数2002年、総戸数48戸
【トラブル内容】:工事方式、トラブル、時期、工事の流れ費用が抑えられると言われ、夏場の工事を選択しました。その年は雨が多いうえ、猛暑日が続き…。工事期間も延びてしまいましたし、エアコンが使えず居住者にストレスをかけてしまいました。工事の時期は、気候などを考慮して慎重に決めてください。
2-2.トラブル事例2:長期修繕計画が正しくない!
【トラブルカテゴリー】:費用、修繕費、積立修繕金、トラブル
【建物概要】:三重県津市、築年数1996年、総戸数36戸
【トラブル内容】:大半のマンションが、長期修繕計画に従って積立修繕金を徴収し、大規模修繕工事を行うと思います。当マンションの長期修繕計画は、建設当初から見直しを行っていなかったため、工事のタイミングになって積立修繕金の不足が発覚。
居住者から、一時金を徴収する羽目になりました。実際のマンションの状況に合わせて、長期修繕計画の見直しを行っておけば良かったです。
2-3.トラブル事例3:停電で損害賠償を争うことに!
【トラブルカテゴリー】:工事方式、
【建物概要】:三重県四日市市、築年数2005年、総戸数66戸
【トラブル内容】:大規模修繕工事中、工事のミスで建物全体が停電となる事態に。当マンションの1階には飲食店があり、営業できなかった分の損害を請求されました。しかし、実際どの程度の損害が生じたのか判断が難しく、長期間に渡って損害賠償を争うことになってしまいました。1つのミスが大きな事故につながる大規模修繕工事では、十分に注意して作業を行ってもらいましょう。
4.大規模修繕支援センターの4つのお約束
5.大規模修繕支援センターのご利用の流れ
5.三重県の大規模修繕対応エリアについて
津市 / 四日市市 / 伊勢市 / 松阪市 / 桑名市 / 鈴鹿市 / 名張市 / 尾鷲市 / 亀山市 / 鳥羽市 / 熊野市 / いなべ市 / 志摩市 / 伊賀市 / 木曽岬町 / 東員町 / 菰野町 / 朝日町 / 川越町 / 多気町 / 明和町 / 大台町 / 玉城町 / 度会町 / 大紀町 / 南伊勢町 / 紀北町 / 御浜町 / 紀宝町 /