大規模修繕だからこそ居住者様に満足してもらえるサービスを──株式会社日装

住所者様に満足してもらえる大規模修繕サポートとは何か

実際に大規模修繕工事を行っている施工会社の代表インタビュー特集。

今回は東京都新宿区に拠点を構え、過去に3,000棟以上の大規模修繕工事に携わった実績を持つ株式会社日装の代表者である有澤秀久様にインタビューを行いました。

このページの目次

全くの別業種からこの業界に入ったからこそ見えてきた課題

―創業から60年を迎える株式会社日装ですが、有澤社長はどういった経緯でこの業界に入ったのですか?

 

現在私が代表をしている株式会社日装は父が創業した会社なのですが、実はもともと会社を継ぐという話は一切なく、私は自分で就職活動をして金融機関に入りました。それから5年ほどして、2代目社長である叔父から「家業を継ぐのが親孝行ではないのか?」と諭され、昔に母から聞いていた創業時の苦労話などを思い出し実家に戻るという決断をしました。

―今までとは全く違う業界で戸惑いとかはありましたか?

前職は金融機関で仕事をしていたので、決まりや時間に対してはすごく厳しい部分がありました。今ではそのような事はありませんが、初めて現場に入った時、職人さんが前の仕事に引っ張られて決まった時間に来ないということがありました。当時、先輩社員から「こういうものだよ」と言われましたが、それでは駄目だと思い、職人さんと頻繁に連絡を取り合い、 時間や作業工程を確認しながら施工管理を行うようになりました。

また、現場に立つ中で実際に職人さんがやっている仕事を自分でも経験させてもらい、当たり前のようにやっている仕事も実は難しく技術がいる仕事なのだということが分かりました。職人さんを今まで以上に尊敬し、さらに信頼関係を築いていけるきっかけとなりました。

業界では非常に珍しい「サービス介助士」の資格

―大規模修繕を行う上で、大事にしていることは何ですか?

マンションの居住者様に対しての対応です。大規模修繕工事というのはマンションにお住まいの方がいる状態で行う工事です。日中にいらっしゃるのは奥様や小さいお子様が多いため、あいさつや身だしなみに気を付けて、さわやかな雰囲気の対応を心がけるよう社員と現場の職人さんにも徹底して指導しています。

―社員の教育には特に力を入れてらっしゃるのですね。具体的にはどういった教育をされていらっしゃるのですか?

現場作業に関わること以外にも、AEDや人工呼吸など医療面の研修「上級救命講習」など不測の事態にも対応できるよう監督全員で研修を行っています。また、弊社の社員は「サービス介助士」という資格を現場の社員はもちろん、事務担当の社員を含めて全員取得しています。

―サービス介助士の資格とは?

主に年配の方や身体の不自由な方に対して、その場で適切な対応、サポートができるようになるために学ぶ資格です。

―なぜこの資格を取得させるようになったのですか?

大規模修繕工事を2回目、3回目、4回目と複数回行っていくマンションが増えていく中で、そこに住まわれている居住者様も年齢を重ねてご高齢になる方が住んでいらっしゃる現場を担当することも増えてきました。そういった方々に我々も何か恩返しができないかと先代の社長が考えていたところ、このサービス介助士という資格があることを知りました。

御年配の方や身体の不自由な方が普段どのような状態で生活しているのかを実際に研修を通して体験することで、相手の立場を理解し、自分がサポートする際にどんな対応を心がければ良いのかを学ぶことができます。

この実地体験をしていたおかげで、実際にエレベーターの工事があった際には、社員が困っているご婦人に対してさっと背中を出して、そのままおんぶして4階まで上がっていってすごく喜んでいただけたということもありました。居住者様が困っているときに素早く対応できるようになりました。
年に一回研修を受け、闘病された経験のある方の講演などを聴き、常に意識できるように定期的に勉強の機会を設けています。

コロナ禍でも自分たちにできることを

―現在、世界中で新型コロナウイルスへの対策が行われていますが、会社としてどのような取り組みを行っていますか?

時差出勤を取り入れたり社内でも間隔を空けて作業することを意識したり、社内向けに、コロナウイルスが流行している現在の状況が、戦後やリーマンショックショックよりも大変な状況だということを改めて周知するためリモートで研修を行いました。今の自分たちがどういう状況に立たされているかというのを改めて認識して気を引き締めるために行いました。

マンションの管理組合様やオーナー様との話し合いも密な状態になってしまうので、訪問をなるべく避け、お客様のご要望に合わせるようにしています。その代わり、お電話やメールで連絡を取り合いいつでも動けるように準備をしています。

また、世間が大変な状況ではあるので、新規顧客の獲得について現在は積極的には行っておりません。その代わり、弊社は過去に3,000棟を超える物件の修繕工事に携わってきました。以前に大規模修繕を行ったマンションの定期点検や2回目、3回目、4回目の修繕工事の提案など既存顧客に対してのアフターケアに今は力を入れています。

大規模修繕という仕事は建設業である前にサービス業なんです

―大規模修繕工事を会社としてどのような思いで行っているのかお聞かせください。

我々は1つ1つの仕事に真摯に向き合って、絶対に約束を守る。嘘はつかない「安心と誠の関わりあい」という信念の元活動してきました。誤解によるクレームが発生した場合にも、会社が潰れてもいいから費用を度外視して徹底的に対応する、という精神でやっています。一度信用を失ってしまったら取り戻すのは並大抵ではないからです。

創業者である父が「我々の仕事は建設業ではない、サービス業である。我々がかかわることにより、住んでいる方々の生活がさらに向上しなければならない。」と言っていました。この言葉を胸に、マンションに住んでいる方々にしっかりとした住環境を提供することが我々の使命だと胸に刻み、今後も大規模修繕工事に取り組んでいきたいと思っております。

インタビュー会社情報

nisso

会社名:株式会社 日装
事業所:東京都新宿区新宿2丁目13番12号 住友不動産新宿御苑ビル
WEBサイト:https://www.nisso-x.co.jp/

株式会社 日装の詳細を見る

インタビュアーの紹介

株式会社 エフ・コネクト 大石 夏樹

大規模修繕の施工会社様、コンサルタント会社様、建物診断の会社様の代表者様はもちろん、役員の方、営業の方、現場の方、様々な方々にお会いしてお話を伺って参りました。ぜひ、貴社のお話もお聞かせください!

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