大規模修繕工事のトップレールとは
大規模修繕工事のトップレール(とっぷれーる)とは、ベランダ、バルコニーの腰壁やパラペットの上部に取り付ける手すりのことです。メーカーによってはベランダ柵そのものをトップレールと呼んでいるところもあります。
このページの目次
1.トップレールの種類
トップレールはアルミ製が主流です。一部では樹脂製もあるほか、金属製などが普及しています。性能もさることながらデザイン性が重視されるので色や意匠は様々です。各メーカーが数十種類のトップレールを開発しています。
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2.トップレールのメリット・デメリット
トップレールは転落防止役割のほかデザイン性がよくなるというメリットがあります。一方で露天であることが多いので腐食の心配がデメリットです。日頃は何気なく見ているトップレールにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
2-1.メリット
トップレールのメリットの一つ目は転落防止です。ベランダの腰壁やパラペットの上部に設置するのでその分ベランダの柵が高くなります。柵が高くなっても日照や通風はそれほど遮られません。転落防止の設備としては有用なものです。
トップレールのメリットの二つ目は外観デザインがよくなることです。腰壁の上にトップレールがあるだけでデザイン性は向上します。外壁の色と同系色にしたり、あるいはトップレールの色を目立たせたりと、デザイナーのセンスが発揮できるところです。
2-2.デメリット
トップレールのデメリットの一つ目は腐食のおそれがあることです。腰壁やパラペットとの取り合い部分は雨や風にさらされる部分でもあります。建築後の期間の経過や施工不良により腐食をする場合が考えられるのです。ベランダは専用使用権の部分なので共用廊下のように簡単に立ち入ることができません。腐食が見逃されるおそれもあるのです。
トップレールのデメリットの二つ目はものをひっかけて落下するおそれがあることです。高層マンションではベランダの手すりに布団や植木鉢をかけることは管理規約によって禁止されています。トップレールはその構造上腰壁から浮いていることがあるのでものをひっかけやすいものです。うっかり何かをかけてしまうと落下のおそれがあり大変危険です。
3.大規模修繕工事におけるトップレールのまとめ
ベランダ部分は共用部分ではあるものの、専用使用権があるため簡単に立ち入ることができません。腐食のチェックは定期的な点検でチェックすることになります。トップレールは風雨にさらされるため大規模修繕計画での計画的な点検と修繕が望まれます。