大規模修繕工事の天井換気口とは
大規模修繕工事の天井換気口(てんじょうかんきこう)とは、換気のために天井に設置された穴のことです。通気口や吸入口とも言われます。天井換気口は24時間換気が目的です。機械式の換気口もありますが、戸建住宅やマンションでは無動力が一般的になります。ユニットバスの換気口を機械で24時間稼働させて天井換気口を無動力とするのです。
このページの目次
1.天井換気口のメリット・デメリット
天井換気口は換気のための設備です。天井についているため目立ちませんが、重要な設備になります。無動力なのでランニングコストがかからないことはメリットです。一方で外気ともつながっているため冷気や熱気が入り込むデメリットがあります。天井換気口のメリットとデメリットの紹介です。
1-1.メリット
天井換気口のメリットの一つ目は無動力で換気ができることです。24時間換気のために設置されているので常時換気ができるようにしなければなりません。空気の流れさえ作っておけば特別なことをせずとも計画的に換気を行なってくれます。 天井換気口のメリットの二つ目は省スペースなことです。換気口が天井に位置しているので生活や家具配置の邪魔になることがありません。また、臭気などは上に向かって流れる傾向にあります。排気が向かう先に換気口があるので効率的に排出することができるのです。
1-2.デメリット
天井換気口のデメリットの一つ目は冷気や熱気がくる場合があることです。直接ではないものの、換気口は屋外とつながっています。夏や冬は室外の熱気や冷気が入ってくることがあるのです。換気口が天井にある関係上、冬場の冷気が天井から降りてくる場合もあります。
天井換気口のデメリットの二つ目は騒音が聞こえる場合があることです。管内は空洞なので音をよく伝えます。最近のマンションは防音性能が高くなっていますが、管の配置や床スラブの防音性能によっては管を伝って音が漏れることがあるのです。特にトイレなどの排水音や重いものが落ちた時の衝撃音はシャットアウトすることは難しくなっています。
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2.大規模修繕工事における天井換気口のまとめ
天井換気口そのものは専有部分に該当します。基本的には入居者の管理すべき部分です。配管部分は組合で管理する部分になります。給排水のように水が通るわけではないので劣化はそれほど早くありません。ただ、雨水が入り込んで錆が発生することもあります。外気にさらされる部分は外壁と同じタイミングで修繕することが理想的です。