鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとぞう)

大規模修繕工事の鉄筋コンクリート造とは

大規模修繕工事の鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとぞう)とは、鉄筋コンクリートを用いて建設された建物をいいます。RC、RC造とも表記し、RCはReinforced Concrete で「補強・強化されたコンクリート」の意味です。鉄筋は引っ張る力には強いが、熱に弱く錆びやすい性質です。一方でコンクリートは熱に強いが、引っ張る力に弱い性質があります。酸化から鉄筋を守るため、コンクリートで覆っています。コンクリートには鉄筋の引っ張りに対する強さで補っているのです。

このページの目次

1.鉄筋コンクリート造のメリット・デメリット

鉄筋とコンクリートの端緒を補いあい、長所を生かした鉄筋コンクリート造。多くの建物で採用されていることからメリットも大きいものです。一方でコストの面ではどうしても高めになるデメリットもあります。鉄筋コンクリート造のメリットとデメリットの紹介です。

1-1.メリット

鉄筋コンクリート造のメリットの一つ目は耐久性、耐火性が高いことです。不幸にもマンションが火災に遭っても建物自体が火災で倒壊することはほとんどありません。耐久性も高く、 適切に管理すれば主要構造部は50年以上存続可能です。
鉄筋コンクリート造のメリットの二つ目は遮音性が高いことです。騒音問題はマンションでは悩みの種になります。遮音性能は年々向上していて通常の生活音や排水音は聞こえなくなってきました。
鉄筋コンクリート造のメリットの三つ目はデザインの自由度が高いことです。コンクリートは施工時には半固体なので流動性があります。鉄骨や木材に比べて設計の自由度が高くなり、自由なデザインが可能です。

1-2.デメリット

鉄筋コンクリート造のデメリットの一つ目はコストが高く、家賃も高くなることです。需要も高いことから需給バランスが崩れると材料費が大きく変動することがあります。また、鉄骨造に比べると建築費は割高です。 鉄筋コンクリート造のデメリットの二つ目は鉄骨鉄筋コンクリート造と比べると耐震性が弱いことです。ただ、この点については鉄筋コンクリート造もかなりの改良が加えられています。技術の進歩によって、現在では大変堅固で大地震でも倒れない建物も建築可能です。

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2.大規模修繕工事における鉄筋コンクリート造のまとめ

多くのマンション、ビルが鉄筋コンクリート造なのはそれだけメリットが大きいという証です。適切にメンテナンスをすれば長期間存続できるのが鉄筋コンクリート造の強みになります。大規模修繕工事では設備や外観に目がいってしまいますが、肝心かなめの躯体部分にも配慮しましょう。

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