大規模修繕工事のタラップとは
大規模修繕工事のタラップ(たらっぷ)とは、高所に登るために設置された固定式のはしごのことです。塔屋や受水槽などの上部に登るために設置されます。
このページの目次
1.タラップの種類
タラップには形状としてグリップ状のものを連続して設置するものと、はしご状のものを固定して使用するものがあるのです。設置する下地部分が金属や強化樹脂の場合ははしご状のものが使われ、下地がコンクリートではいずれの種類も利用されます。
大規模修繕支援センターって何をやってるところ?
- 優良コンサルタントや施工会社を無料紹介している
- 専門相談員による無料相談ができる
- 大規模修繕工事についての情報を集約している
大規模修繕支援センターで大規模修繕のことに関してお気軽に相談することが可能
2.タラップのメリット・デメリット
タラップは入居者が使用するものではありません。メンテナンスや点検のために工事業者がつかうものです。そのタラップのメリット・デメリットはどこにあるのでしょうか。市販のはしごや脚立ではいけないのでしょうか。
2-1.メリット
タラップのメリットの一つ目は固定式でしっかり作られていることです。タラップはコンクリートや金属の下地に直接固定して設置するので頑丈にできています。大人が体重をかけても壊れることはありません。
タラップのメリットの二つ目は狭い場所や不安定な場所でも設置可能なことです。マンションの塔屋は高所にあるため、はしごや脚立では不安定です。はしごを置く場所もない場合もあります。タラップが設置されていれば事故の危険性がぐっと減るのです。
タラップのメリットの三つ目は後施工も可能なことです。新築後にタラップの必要性を感じても後付けで設置することができます。部材は安価なので少ない費用で設置可能です。
2-2.デメリット
タラップのデメリットの一つ目は固定されていて移動できないことです。はしごなどのように移動させて使うことはできません。登るべき場所が複数あった場合はその数だけタラップを設置する必要があります。
タラップのデメリットの二つ目は常時使うものではないことです。タラップを利用するのは点検やメンテナンス、工事の場合になります。それ以外はいわば使わない設備なのでデッドストックです。
タラップのデメリットの三つ目は居住者には必要のない設備だということです。タラップの増設や付け替えは、管理上必要であっても居住者には納得してもらえない場合もあります。
3.大規模修繕工事におけるタラップのまとめ
大規模修繕工事の際にはタラップは必要不可欠なものです。また、タラップ自体のメンテナンスや増設の可否を検討する機会でもあります。居住者にとってはほとんど必要性を感じないタラップですが、実は縁の下の力持ちとしてマンションの快適性や安全性を支えているのです。