スラブ(すらぶ)

大規模修繕工事のスラブとは

大規模修繕工事のスラブとは、鉄筋コンクリートのマンションの床部分の平板のことです。

木造の建物では、梁の上に根太と呼ばれる棒状の支えがあり、その根太と根太の上にフローリングや畳などを敷きますから、断面で見たときに根太と根太の間に空間があり、平板とはいえません。

一方、マンションの床は平たい板になっており、断面で見ても、板の厚みがあるだけで凹凸がありません。こういった造りの床板のことをスラブ、というのです。

鉄筋コンクリートのマンションでは床部分もコンクリートですので、コンクリートスラブと呼ばれることもあります。床の荷重を支えているスラブを床スラブ、屋根の役割を果たしているスラブを屋根スラブ、といいます。

最近のマンションでは、20㎝以上の厚みのスラブにすることが多くなってきています。スラブが厚いほど遮音性が高いからです。

また、梁で囲まれたスラブの面積をスラブ面積といいます。スラブ面積が小さければ、強度も増しますので、床スラブがたわんだりする力に抵抗する力が強くなります。さらに、スラブ面積が小さいと、床を走る音などが響きにくくなり、子供のいる家庭では下の階の人とのトラブルになりにくいので、メリットになるといえるでしょう。

このページの目次

1.大規模修繕工事におけるスラブのまとめ

マンションによっては、「スラブ下配管」という造りになっているところもあります。これは、排水枝管が床スラブを貫通して下の階に取り付けられている造りのことです。スラブ下配管の場合、排水枝管が劣化しますと、劣化した部屋の住人だけでなく、下の階の住人も工事に関わらなければならない状況となります。本来なら配管は専有部分ですから、各戸の住人が修繕するのですが、スラブ下配管ですと、下の階の天井を工事しなければなりませんので、管理組合が間に入って下の階の住人に許可を得る作業が必要となってしまうのです。

そこで、大規模修繕工事の際に、共用部分も専有部分も含めて給排水管の再生工事を行ったマンションもあります。昔は通気管、汚水管、雑排水管の3本のパイプスペースが必要だった所も、今では1本化できます。こうした配管の省スペース化により、浴槽の大きなユニットバスにすることも可能になった例があるのです。

もしスラブ下配管の造りのマンションであるなら、先のことを見据えて、大規模修繕工事の際にどうするかを考えたほうが良いでしょう。

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