シュミットハンマーしゅみっとはんまー)

大規模修繕工事のシュミットハンマーとは

大規模修繕工事のシュミットハンマー(しゅみっとはんまー)とは、既存のコンクリートを痛めることなく圧縮強度を測定できる器具のことで、シュミットハンマーを用いる強度測定方法を「シュミットハンマー法」といいます。
シュミットハンマー法では、シュミットハンマーを用いてコンクリートの表面に打撃を与え、その反発する力を測定して計算式にあてはめ、その結果からコンクリートの強度を推定します。

このページの目次

1. シュミットハンマーのメリット・デメリット

シュミットハンマー法は、既存コンクリートを痛めないというメリットがありますが、測定結果を計算式にあてはめた結果から圧縮強度を出すため、あくまでも「推定」の結果にとどまるといったデメリットもあります。
ここでは、シュミットハンマーのメリット・デメリットについて説明します。

1-1. シュミットハンマーのメリット

既存コンクリートの劣化(圧縮強度の低下)を確認する方法には、シュミットハンマー法のほかに、既存コンクリート躯体からコア(供試体)を採取し、実際にコアを圧縮破壊させその強度を測る方法があります。
実際に圧縮破壊して強度を測定しているため信頼度の高い方法ですが、その一方でコア採取の際に既存コンクリートに「孔」を開けるというデメリットがあります。
それに対しシュミットハンマー法は、既存コンクリートを痛めることなく調査が可能であり、シュミットハンマー自体も軽量で扱いやすく測定を容易に行うことができます。
また、「非破壊試験」のメリットを生かして、調査個所を増やすことで強度分布をより正確に把握することも可能です。

1-2. シュミットハンマーのデメリット

メリットの多いシュミットハンマー法ですが、既存コンクリートの硬さから圧縮強度を「推定」する方法のため、その精度はコア抜きの方法に比べて劣るというデメリットがあります。

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2. 大規模修繕工事におけるシュミットハンマーのまとめ

シュミットハンマー法は、コンクリート強度を測定する方法として多くの実績があるだけでなく、既存躯体を痛めない非破壊試験であることから、大規模修繕工事で採用されやすい方法となっています。
しかし、実際にコンクリートを採取して破壊試験をしているのではなく、あくまでコンクリート表面の硬さから推定した結果です。
そのため、既存のコンクリートが目視でわかるほど劣化している場合は、確実に圧縮強度を確認できるコア抜きの方法も視野にいれる必要があるでしょう。

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