大規模修繕工事の縞鋼板(しまこうはん)とは
大規模修繕工事の縞鋼板(しまこうはん)とは、鋼板(板状に加工された鋼材)の表面に滑り止め用の縞目の突起加工が施された材料で、「チェッカープレート」とも呼ばれます。
縞鋼板は、鉄骨階段の踏み板やメンテナンス通路、段差解消部のスロープなど、板状で加工が容易なため、さまざまな箇所で使われており日常生活の中でも目にする機会が多い材料です。
このページの目次
1. 縞鋼板の劣化状況と修繕内容
縞鋼板はあらゆる場所で見られる材料ですが、その多くは床面に使用されています。
そのため、縞鋼板の劣化を放置して腐食や破損などの不具合が生じると、通行する使用者の安全性を確保できなくなる可能性もあります。
ここでは、劣化状況ごとの修繕内容について説明します。
1-1. 劣化状況1:塗装の剥がれ
縞鋼板の劣化のひとつに塗装の剥がれが挙げられます。
外部の鉄骨階段などで縞鋼板を使う際、表面保護や錆防止のため塗装をするのが一般的です。
縞鋼板の塗装は床面の塗装であることが多く、雨水や歩行の磨耗などによる影響を受けやすいため、壁面などの塗装より早い段階で剥がれ等の劣化が起こりやすい箇所です。
塗装が剥がれたたからといって直ちに縞鋼板が壊れるということはありませんが、「劣化の初期症状」と捉え早めに修繕することが得策です。
修繕の内容は塗装の塗替えですが、剥がれ等の劣化が起きてから塗り替えるのではなく、あらかじめ「何年ごとに塗り替える」と決めておくことが重要です。
1-2. 劣化状況2:穴あき
塗装の剥がれを放置して劣化が進行すると、「穴あき」などの部分的に破損する劣化が生じます。
穴あきなどの部分的な破損は、軽度であれば大きな問題にはなりませんが、これを更に放置すると縞鋼板自体の強度が失われ、階段の踏み板であれば落下してしまう危険性も生じます。
そのため、軽微なものであっても確実に修繕を行っておくことが重要です。
穴あきの修繕内容は、別の鋼板を使い溶接して塞ぐ方法が一般的です。
溶接作業が必要になるため、専門業者に依頼して行うと良いでしょう。
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2. 大規模修繕工事における縞鋼板のまとめ
縞鋼板は日常の多くの場面で使われている材料ですが、その多くは「床面」で使用されることが多く、避難用の階段などに使われることもあります。
床面の材料の塗装の剥がれや穴あきなどの破損は、落下の危険につながることから、大規模修繕工事においては優先的に修繕を行うことでこうしたリスクを低減できるでしょう。