大規模修繕工事の三方枠とは
大規模修繕工事の三方枠(さんぽうわく)とは、マンションのエレベーターの扉や、各戸の玄関扉などの周りに使われている枠のことです。左に縦1本、右に縦1本、上部に横1本、計3本からなっているので、三方枠といいます。下部に枠がないので、扉の開閉が何にも邪魔をされずにスムーズにできます。三方枠は、トイレや室内の各部屋の扉にもよく使われていますので、イメージしやすいことでしょう。
下に枠がないということは、ほぼ段差がないということですので、言い換えればバリアフリーです。障がいをお持ちであったり高齢であったりして車いすを使っていらっしゃる入居者の方には、エレベーターや玄関扉が三方枠でできていると、移動がしやすいので、メリットとなる造りなのです。ですから、介助者の方にもうれしい構造であるといえるでしょう。マンションの築年数がたつとともに、長くお住まいの住民の方たちも高齢化していきますから、バリアフリーにすることは必要になってゆくポイントです。三方枠はその役にたつのです。
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1.大規模修繕工事における三方枠のまとめ
エレベーターの美観を保つことを考えるときに、エレベーターの扉や三方枠の塗装について、どうしようかと思うかもしれません。もちろん、塗装し直すという方法もあるのですが、最近では、シートを貼るという手法も増えてきています。ダイノックシートと呼ばれるこのシートは、比較的安価で外観のイメージをガラリと変えることができます。木目調や、大理石など石の質感に似た柄がプリントされているものもあり、エレベーターの扉や三方枠に貼るなら、手ごろな価格で高級感を出すことができます。
大規模修繕工事の目的は、建物の劣化を防ぐことはもちろんですが、マンションの美観を保って資産価値を落とさないようにすることも含まれます。
エレベーターの扉や三方枠の塗装がはがれかけているなら、殺伐とした雰囲気がでてしまい、マンションの良いイメージが落ちてしまうかもしれません。
エレベーターの三方枠の美観は、屋上の防水処理ほどには優先順位が高くないとはいえ、大切な項目のひとつであることに間違いはありません。
大規模修繕工事の際には、エレベーターの三方枠もチェックし、きれいにしましょう。そうするなら、マンションの資産価値を高めることにつながり、ひいては入居者の増加にもつながるかもしれないからです。
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