躯体(くたい)

大規模修繕工事の躯体(くたい)とは

大規模修繕工事の躯体(くたい)とは、簡単にいえば建物の骨組みのことです。骨組みですから、建物を支えるうえで何らかの力を持っているところを指します。基礎、柱、梁、壁、筋交い、床が躯体です。フローリングなどの仕上げ材は躯体に含まれません。

躯体は、その材質によってグループ分けがなされています。木造、ブロック造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造に識別されます。このうち鉄骨造だけは、壁が単なる覆いにすぎず、何の力も加えられないことから、躯体に壁が含まれません。鉄骨造以外は、柱、梁、壁が一体となって負荷に耐えるので、それらが躯体と呼ばれます。

このページの目次

1.躯体の種類

躯体にはさまざまな種類の部材が含まれますが、ここでは主な部材3つにフォーカスします。

1-1.躯体の種類1:柱

柱は地面に対して垂直に立てられる、建築物の支えとなる部材のことです。柱は、屋根や床の重さを支えるだけでなく、地震にも抵抗します。

柱は、多く立てれば一本一本の負担は減り、強度も増しますが、空間が狭くなる、コストがかさむ、などのデメリットが出てきてしまいます。そこで、今ではラーメン構造と呼ばれる、柱と梁の接合のしっかりした建築方法で、柱の数を減らし空間を広く取ることが主流になっています。

1-2.躯体の種類2:梁

梁は水平方向に渡され、柱と接合して床や屋根を支える建築部材です。たくさんの人が動き回っても床が抜けないのは、梁が支えてくれているおかげです。

また、地震が起きたとき、梁があるために、建物が変形しにくいのです。

1-3.躯体の種類3:壁

壁には耐震壁と雑壁があり、雑壁は躯体に含まれません。雑壁は部屋の間仕切りにすぎないか、大きな窓の周りの壁にすぎず、耐震性を持っていないからです。耐震壁は地震力を負担する壁なので、建物を構造上支えているということができ、躯体に含まれます。

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2.大規模修繕工事における躯体のまとめ

マンションの躯体部分は、分譲であっても共有部分とみなされます。ですから、たとえば、躯体の一部である鉄筋コンクリートの壁に、居住者が勝手に穴をあけることはできません。

鉄筋コンクリートの躯体で、一番問題になるのが、雨水などの浸入によって鉄筋がサビたり、コンクリートが爆裂してしまったりして、内部から腐食してゆくことです。大規模修繕工事では、躯体の劣化部分を修繕するのはもちろんですが、躯体が劣化しないよう、防水処置などで予防もできます。

大規模修繕工事には、修繕にどんなことができるのか、予防に何ができるのか、予算との兼ね合いも含めてしっかりと提示してくれる業者を選びましょう。

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