大規模修繕工事の管理組合(かんりくみあい)とは
大規模修繕工事の管理組合(かんりくみあい)とは、分譲マンションなどにおいて、建物の所有者全員で構成された管理団体のことです。
管理組合は「区分所有法」において、区分所有者(建物の所有者)全員で、建物並びにその敷地及び付属施設の管理を行うための団体を構成することが定められています。
そのため、分譲マンションの所有者は誰でも管理組合の構成員であり、建物の適正な管理に努める必要がありあます。
このページの目次
1. 管理組合の業務内容
管理組合の業務内容は、通常、管理組合が定める管理規約に記されているところですが、標準的なものとしては国土交通省が作成・公表している「標準管理規約」があります。
この標準管理規約には管理組合の業務内容が記載されており、ここではその内容について説明します。
1-1. 管理組合の業務内容1:修繕に関わる業務
前述した「標準管理規約」において、管理組合は管理部分(敷地及び共用部分等)の修繕工事の実施及び長期修繕計画の作成・管理などが定められています。
具体的には、エントランスホールで自動扉の開閉の不具合や、小規模な雨漏れなどがある場合、施工業者の調査・見積り手配や業者の選定、工事の契約・発注事務などを行います。
その他にも、長期修繕計画の作成・管理も重要な業務のひとつです。
長期修繕計画を作成にあたっては、小規模な修繕工事の履歴の反映は勿論のこと、日頃から建物を観察して状態を把握することも重要です。
1-2. 管理組合の業務内容2:他の事務処理業務
管理組合では、建物の「ハード面」においてメインになる修繕関連の業務のほかにも、建物の運営に係る「ソフト面」の事務処理業務も行います。
具体的には、宅地建物取引業者から交付を受けた設計図書の管理、確認申請関連図書の保管・管理、共用部分等に係る火災保険その他の損害保険に関する業務なども含まれます。
また、細かいものとしては、風紀や安全の維持に関する業務(啓蒙のポスターなど)、防災や広報および区分所有者への連絡業務など幅広いものになっています。
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2. 大規模修繕工事における管理組合のまとめ
大規模修繕工事における管理組合の役割には、建物そのものに関わる「ハード面」、運営に関わる「ソフト面」の大きく2つがあります。
ハード面に関して最も重要なものは大規模修繕計画の作成・管理であり、修繕履歴の反映は勿論、日頃から建物観察して状態を把握するのも重要なことでしょう。