大規模修繕工事の開放廊下(かいほうろうか)とは
大規模修繕工事の開放廊下(かいほうろうか)とは、通路の片側に玄関のドアが並び、もう一方の側は外に面していて開放されている、共有部分の廊下のことです。外廊下、片廊下ともいいます。
これに対して中廊下あるいは内廊下とは、ホテルのように通路の両側に入り口ドアが並んでいて、外に面していない廊下のことを指します。
開放廊下にも中廊下にも、メリットとデメリットが存在します。ここでは主に、開放廊下のメリット・デメリットについて述べていきます。
このページの目次
1.開放廊下のメリット・デメリット
開放廊下のメリットは環境的な面、デメリットは防犯上の問題です。しかし、防犯の面については、中廊下も問題がありますから、開放廊下に限った話ではありません。
1-1.開放廊下のメリット
開放廊下のメリットは、風通しを良くできることです。廊下側に窓があればそれを開け、ベランダ側の窓も開けることで、部屋の中の風通しがよくなり、湿気やにおいがこもらないようにできます。 また、開放廊下には日光が差し込んできますから、明るい、というのもメリットです。廊下側の部屋に窓があれば、日中は電気をつけなくても良いかもしれません。
1-2.開放廊下のデメリット
開放廊下のデメリットは、雨風が吹き込んでくる、という点です。床も汚れますし、暑さ、寒さの影響をもろに受けます。高層マンションでは常に強風が吹くため、開放廊下ではないところがほとんどです。 開放廊下のもう1つのデメリットは、空き巣に入られやすい、という点です。共有廊下には誰でも入れますし、外に面しているので逃げるのも容易です。しかし、中廊下の場合は逆に、外からの目が届かない死角になることから、犯罪の恐れがあると言えますから、開放廊下だけが犯罪の温床になるわけではありません。
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2.大規模修繕工事における開放廊下のまとめ
開放廊下は共有部分であるため、人の往来が激しく、床が傷みやすいところです。また、外からの紫外線や強風によっても、床に敷いた塩化ビニールシートが剥がれやすくなります。 開放廊下は外から雨やほこり・塵が舞い込むため、床は防水性、防塵性に優れていなければなりません。防水・防塵効果のある塩化ビニールシートは10年ほどで寿命が来るため、大規模修繕工事の時期は開放廊下の修繕をするのにちょうど良いタイミングであると言えます。
大規模修繕工事のときには、開放廊下もチェック項目の一つに入れておきましょう。