大規模修繕工事の囲障(いしょう)とは
大規模修繕工事の囲障(いしょう)とは、所有者の異なる2棟の建物の間に空き地がある場合、それぞれの所有地の境界線をはっきりさせ、プライバシーを保護するために設けられる、柵や塀のことです。たいていどんな囲障にするかを関係者で話し合い、費用は折半にすることになっています。しかし、当事者の片方が囲障のデザインなどに強いこだわりを持っている場合や、傾斜のある土地の場合は、折半ではなく話し合いで、どちらがどの程度負担するかを決めます。
囲障をはっきりさせなかったためにトラブルが生じ、事件が起きたケースさえあります。ですから、囲障をどうするかは、放っておいてよい問題ではないと言えます。
このページの目次
1.囲障の種類
囲障となる柵や塀には、素材によっていくつかの種類があります。ここでは、そのうちの3種類を取り上げます。
1-1.囲障の種類1:アルミ系フェンス
アルミ系フェンスは、耐久性に優れ、デザインのバリエーションも豊富なので、囲障の定番となっています。
新設する場合であれ、交換する場合であれ、支柱を埋め込む基礎工事は必須です。以前の基礎が残っていても、内部で鉄筋が腐食していたり、モルタルが劣化していたりする可能性があるので、基礎を固めることは大切です。
1-2.囲障の種類2:木製フェンス
木製フェンスの長所は、独特の温かみがある味を出し、美しいところです。
また、ハードウッドであれば、硬さゆえに耐久性にも優れているので、寿命が50年を超えるものもあります。その反面、加工しにくいのでデザインは限られます。
1-3.囲障の種類3:ブロック塀
ブロック塀のみ、あるいはブロック塀の上にフェンスを立てる場合、基礎強度、風圧に耐える高さ、ブロックとフェンスの接続の確かさに注意する必要があります。
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2.大規模修繕工事における囲障のまとめ
大規模修繕工事の際、囲障も塗装する必要があるかもしれません。ですから、囲障を取り付ける段階で、あらかじめ相手方と話し合い、後々の修繕工事の塗装費用は折半にする、などの合意を得ておくことが必須です。また、いざ大規模修繕工事をするときに囲障の塗装をする予定があるなら、充分前もって相手方に知らせる必要もあるでしょう。
大規模修繕工事をするときに、近隣とのトラブルになるケースは後を絶ちません。騒音で眠れないなど、近隣の住人がクレームを付けてくるのはよくある話です。
ですから、不必要なトラブルを招かないためにも、囲障の設置の際は相手方とよくコミュニケーションをとり、できれば合意事項を書面に残すのが賢明です。囲障設置の時点で、先々の大規模修繕工事のことも視野に入れ、話し合いを進めていきましょう。