大規模修繕工事の逆マスターキーシステムとは
大規模修繕工事の逆マスターキーシステムは、異なる鍵であっても共用の場所の鍵を開けられるシステムです。マンションの各住戸の鍵で共用部の玄関を開けることができます。マスターキーが一つの鍵で多くの場所を開錠できるのに対し、多くの種類の鍵で特定の場所を開錠できるため、「逆」という名称がついているのです。
このページの目次
1.逆マスターキーシステムの種類
共用部の玄関や勝手口などは逆マスターキーシステムが最適な場所です。マンションの居住者の持つ各部屋の鍵でこうした場所の鍵を開けることができます。共用のゴミ捨て場などで鍵をかける必要がある場所でも利用可能です。
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2.逆マスターキーシステムのメリット・デメリット
逆マスターキーシステムはセキュリティも高く、利便性も高い便利なシステムです。一方で鍵の管理は通常のシステムよりも厳重にする必要があります。逆マスターキーシステムのメリット・デメリットを見ていきましょう。
2-1.逆マスターキーシステムのメリット
逆マスターキーシステムのメリットの一つ目は利用者にとって便利なことです。利用者にとっては自分の部屋の鍵で共用部を開錠できるので多くの鍵を持つ必要がありません。
逆マスターキーシステムのメリットの二つ目は管理が容易なことです。鍵の本数自体を減らすことができます。特定多数が使うには便利なシステムです。
逆マスターキーシステムのメリットの三つ目はセキュリティが高いことです。鍵を持つ限られた人しか入ることができなくなるのでセキュリティも高まります。マンションのセールスポイントにもなるのです。
2-2.逆マスターキーシステムのデメリット
逆マスターキーシステムのデメリットの一つ目は普通の鍵よりもコストがかかることです。システムを導入するためのコストはやや割高になります。既存の鍵を逆マスターキーシステムに変更する場合は通常に比べて割高です。
逆マスターキーシステムのデメリットの二つ目は退去時の返却をしっかり行う必要があることです。退去時の鍵の返却管理を徹底しないとマンションのセキュリティに穴ができてしまいます。
逆マスターキーシステムのデメリットの三つ目は紛失した場合の対応を考える必要があることです。電子情報を併用するなどの紛失した鍵を使えなくする手段を講じる必要があります。
3.大規模修繕工事における逆マスターキーシステムとは
大規模修繕工事の際に逆マスターキーシステムを導入する事例があります。メリットも多く、便利なシステムです。一方、ある程度の導入コストはどうしても必要になります。費用対効果を慎重に考え、導入を検討しましょう。