大規模修繕工事の玄関ポーチ(げんかんぽーち)とは
大規模修繕工事の玄関ポーチ(げんかんぽーち)とは、玄関先の庇(ひさし)の下の部分であり、ただ単に玄関先のスペースを指すこともあります。
玄関ポーチは個人住宅のように小規模なものから、マンションやオフィスの車寄せのように大型のものがあります。
玄関ポーチには、玄関扉の前で雨に濡れることなくスムーズに出入りできることや、建物の出入口の位置が見付けやすいといった機能上の役割のほかに、建物物の導入空間として、意匠上の見栄えが特に重要視される場所です。
このページの目次
1. 玄関ポーチの役割
玄関ポーチは、建物の「顔」として意匠(見た目)上の重要度が高い場所というだけでなく、外部からの導入空間として、雨がかりや風の吹き込みを防ぐという機能上の役割があります。
ここでは、玄関ポーチの機能面と意匠面の役割について説明します。
1-1. 玄関ポーチの機能上の役割:雨風を防ぐ
玄関ポーチには、建物の内外部をつなぐ空間として風雨を防ぐ機能上の役割があります。
雨に対しては玄関先の雨がかりに配慮し、庇を設けるのが一般的です。
強風時は、横方向から雨が入ってくることもあるため、大きめの庇にすることが効果的です。
風に対しては「風除室」と呼ばれる、風を遮断するための部屋を設けることで、一定の効果が期待できます。
1-2. 玄関ポーチの意匠上の役割:建物の「顔」となる空間づくり
玄関ポーチは、建物の「顔」として意匠(見た目)が重要視されやすい場所です。
具体的には、庇の幕板(側面部分)や軒裏に、アルミやステンレスといった金属を用いるほか、内外装仕上げに石やタイルを使用をにすることで、建物全体の意匠性や高級感を印象付けることができます。
床面に石やタイルを使用する際は、雨で滑りやすくなる危険性もあるため、防滑タイプのものを使用すると良いでしょう。
また、靴の水分や汚れを内部に持ち込ませないために、玄関マットを設けるのも効果的です。
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2. 大規模修繕工事における玄関ポーチのまとめ
玄関ポーチは、風雨を防ぐという機能上の役割と、建物「顔」としての意匠上の役割があり、建物全体を印象付ける空間として重要度が高い場所といえます。
大規模修繕工事においては、利用者の安全に関わる部分(タイルの剥離、床面の滑り対策など)を優先するほか、意匠面の重要度を考慮し、美観を維持するために予算をかけることも検討すべきでしょう。