大規模修繕工事の吹付塗装(ふきつけとそう)とは
大規模修繕工事の吹付塗装(ふきつけとそう)とは、塗料を霧状または粒状にして壁に吹き付け、塗装する方法のことです。空気圧を利用するエアスプレーと、塗料に加圧して吹き付けるエアレススプレーとがあります。エアスプレーは、細かいところまできれいに塗装することが可能ですが、霧が飛び散りやすく、周りへの配慮が必要です。エアレススプレーは、エアスプレーと比べて飛散が少ないので塗料の節約になりますが、細かいところまできれいに吹き付けることはできません。
このページの目次
1.吹付塗装のメリット・デメリット
吹付塗装のメリットが大きいのかデメリットが大きいのかは、主に、吹き付けたい建物の周りの住環境によって違ってきますので、ケースバイケースと言えるでしょう。
1-1.吹付塗装のメリット
吹付塗装のメリットのひとつは、複雑な模様や立体感のある壁に仕上げられることです。ローラー工法ですと、壁の凹凸まで対応できませんが、スプレーで吹き付ける吹付塗装ならできるのです。
二つ目のメリットとして、施工が早いことが挙げられます。吹付塗装は、広い範囲を一気に塗り上げることができるので、ローラー工法ほど施工に時間がかかりません。
三つ目のメリットは、コストが低いことです。施工が早く済むので、人件費を抑えられます。
さらに、細かい場所や狭い場所の塗装ができることも利点と言えます。スプレーガンと、人がひとり通れるだけのスペースさえあれば施工できるのです。
1-2.吹付塗装のデメリット
吹付塗装のデメリットとしてまず挙げられるのが、養生の大変さです。スプレータイプの塗装ですので、どうしても塗料が飛び散ります。塗装している建物の窓ガラスや、隣接する建物や、近くに停まっている車などに飛散しないよう、対策に手間がかかるのが難点です。
また、コンプレッサーを使用しますので、騒音の問題も出てきます。
さらに、飛散してしまう分の塗料が無駄になるのも欠点と言えます。
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2.大規模修繕工事における吹付塗装のまとめ
大規模修繕の際、外壁を魅力的にしたいと思うオーナーの方は大勢います。立体感など、さまざまなテクスチュアを出せる吹付塗装の人気は高いのです。しかし、先述したように吹付塗装は、飛散防止に努めなければ、近隣とのトラブルになる可能性が高い工法であることも銘記しなければなりません。実際、住宅密集地では、ローラー工法しか扱わない業者もあるほどです。塗料の飛散、臭い、騒音など、周辺の人々への影響をよく考えつつ業者と話し合ったうえで、塗装方法を決める必要があるでしょう。