段階増額積立方式(だんかいぞうがくつみたてほうしき)

大規模修繕工事の段階増額積立方式とは

大規模修繕工事の段階増額積立方式(だんかいぞうがくつみたてほうしき)とは最初は積立額を少なくし、徐々に積立額を増額していく方式です。段階的に積立額を増やしていくのでこの名称になりました。

このページの目次

1.積立方式の種類

修繕積立金の積立方式には段階増額積立方式の他には、次の二つの方式があります。一つ目は均等積立方式で予想される修繕金の総額を耐用年数で割り、最初の月から実際の修繕時期まで、変わらず一定の金額を回収する方式です。二つ目は必要に応じて、その都度修繕金を徴収する方式で一時金徴収方式と言います。

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2.段階増額積立方式のメリット・デメリット

段階増額積立方式は当初の支払額が少ないことがメリットのひとつです。一方で徐々に増額していくので入居者が計画を立てづらいのがデメリットになります。段階増額積立方式のメリットやデメリットはどのような内容でしょうか。段階増額積立方式のメリット・デメリットについてのまとめてみました。

2-1.メリット

段階増額積立方式のメリットの一つ目は購入直後に負担がかからないことです。入居者は、購入当初は資金繰りも安定せず、支出はなるべく減らしたいと考えます。段階増額積立方式は購入当初は支払額が少ないので入居者のニーズに合致するのです。
段階増額積立方式のメリットの二つ目は実際の修繕費用の必要額に沿った積立が可能なことです。新築時点では修繕箇所は少ないため、多額の積立金は要りません。このため、この方式は修繕費用の資金需要に沿った積立を行うことが可能です。

2-2.デメリット

段階増額積立方式のデメリットの一つ目は徐々に支払額が増加するので資金の計画が立てにくいことです。徐々に支払額が増えていくため、負担感があります。また、支払額の上昇によって他の費用を圧迫するおそれもあるので入居者側の資金計画が立てづらくなるのです。
段階増額積立方式のデメリットの二つ目は途中から段階増額積立方式を採用する場合、一度に大きな値上げとなる場合があることです。段階増額積立方式に均等積立方式から変更する場合には、変更時期によっては大幅な積立金の値上げが実施される可能性があります。
段階増額積立方式のデメリットの三つ目は未払い、滞納といった可能性があることです。支出額が変動するため、振込額の誤り、未払いといった事象がどうしても発生しやすくなります。段階増額積立方式は均等積立方式よりも振込額の誤りのリスクが大きいのです。

3.大規模修繕工事における段階増額積立方式のまとめ

マンションの中には修繕積立金が不足しているところもあります。大規模修繕工事を機に修繕積立金を見直しましょう。その結果、均等積立方式から段階増額積立方式へ変更する場合もあります。こうした改正には入居者の合意形成が必須です。なるべく入居者の負担感の少ない徴収方法を検討しましょう。

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