大規模修繕工事のドレーンレール(どれーんれーる)とは
大規模修繕工事のドレーンレール(どれーんれーる)とは、エアコンのドレン排水(室外機から排出された水)を排水口まで流す「溝」の役割を持つ材料です。
マンションの外廊下では、エアコンの室外機が住居側、外廊下の排水口が住居の反対側となっているケースが一般的であり、室外機からを排水口にドレン排水を流すためには、廊下を跨いで反対側まで運ぶ必要があります。
ドレーンレールには、こうしたドレン排水を計画的に排水口に導くことで、室外機まわりが水浸しになることを防いでいます。
このページの目次
1. ドレーンレールの特徴
ドレーンレールは、材質が塩ビ製、アルミ製、ステンレス製と複数あり、適切に設けることで周辺の床材の劣化を抑えることもできます。
ここでは、これらのドレーンレールの特徴について説明します。
1-1. ドレーンレールの特徴1:材質の種類が複数ある
ドレーンレールの材質として、塩ビ製、アルミ製、ステンレス製があります。
費用が最も安いのは「塩ビ製」ですが、その分耐久性に劣る(割れが生じやすい)デメリットがあります。
特に耐久性を重視する場合は「ステンレス製」を使うこともありますが、一定の耐久性があり費用もステンレスより安い「アルミ製」が標準的に使われることが多いです。
1-2. ドレーンレールの特徴2:床材の劣化を抑える
エアコンの室外機からのドレン排水を排水口に流す方法には、「ドレンホース」と呼ばれるプラスチック製のホースを排水口まで伸ばすものがあります。
ドレンホースの場合、劣化によるひび割れや破損等で水漏れが起きる可能性があるだけでなく、床上の障害物として歩行者の通行の妨げにもなってしまいます。
ドレーンレールでは、そもそも「ホース」ではなく「溝」で排水するため、ドレンホースより耐久性が高く、歩行者を妨げることもありません。
また、ドレーンレールは水漏れのリスクがないため、エアコンの室外機まわりが水浸しになることもなく、結果として床材の劣化を防ぐことに繋がります。
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2. 大規模修繕工事におけるドレーンレールのまとめ
ドレーンレールには、エアコンの室外機からのドレン排水を計画的に排水口に流す役割があり、マンションの外廊下やベランダなどで使われています。
大規模修繕工事においては、ドレーンレールのみの工事ではなく、床材(塩ビシートなど)と合わせて工事を行うとで、手戻りの少ない工事ができるでしょう。