大規模修繕工事のポリエチレン管(ぽりえちれんかん)とは
大規模修繕工事のポリエチレン管(ぽりえちれんかん)とは、高分子プラスチック素材のポリエチレンを原料とする配管のことで、おもにガス管・水道管などに使用されています。
ポリエチレンの特性として、化学的に安定しており、可とう性(曲げたわめることができる性質)・耐水性・耐薬品性などがあり、液体から気体までさまざまものを輸送できる配管材となっています。
また、高密度ポリエチレン管や低密度ポリエチレン管のほか、金属管の代替品として架橋ポリエチレン管といった複数の種類があり、用途に応じて使い分ける必要があります。
このページの目次
1. ポリエチレン管の特徴
ポリエチレン管は、可とう性・耐水性・耐薬品性があり、配管として優れた特性を持っているほか、種類も複数あり、ここではその特徴について具体的に説明します。
1-1. ポリエチレン管の特徴1:配管材として優れている
ポリエチレン管の持つ特性のひとつに、可とう性があります。
可とう性とは「曲げたわめることができる性質」のことであり、ポリエチレン管は従来のコルゲート管やヒューム管、硬質塩化ビニル管に比べてこの性能が高いといった特徴があります。
可とう性が高いことで、曲げ束ねた状態で材料を搬入することができたり、状況に合わせた施工が簡単になるといったメリットがあります。
また、可とう性の持つ柔軟性から、地震時の揺れや断層のズレに対し、一定の追従性能があることから、耐震性が高い配管といえます。
そのほかにも、配管材としての耐水性・耐薬品性は勿論のこと、従来の配管材ほど継手が発生しないことも優れた特徴のひとつです。
1-2. ポリエチレン管の特徴2:種類が豊富
ポリエチレン管には複数の種類があり、用途により使い分けられています。
水道用のポリエチレン管としては「水道用ポリエチレン二層管」という、二重の内層で構成された耐候性が高いものが使われています。
そのほかにもガス用のものとして「ガス用ポリエチレン管」や、塩素を含まない流体を搬送するものとして「一般用ポリエチレン管」があり、工業用水や農業用水用として使われています。
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2. 大規模修繕工事におけるポリエチレン管のまとめ
ポリエチレン管は、可とう性・耐水性・耐薬品性など優れた性質を持った配管であり、水道管やガス管として使われています。
大規模改修工事において従来の配管から更新する際には、積極的に採用しやすい配管材といえます。