大規模修繕工事の2液形塗料(2えきけいとりょう)とは
大規模修繕工事の2液形塗料(2えきけいとりょう)とは、塗料を塗る際に2つの液体を混ぜて使用するタイプの塗料です。
混ぜ合わせる液体は、主材(アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂など)と硬化剤の組み合わせのため、どのグレードでも2液形塗料を選択することが可能です。
混合による分類としては、2液形塗料のほかにも、仕入れ段階ですでに主材と硬化材が混合されている「1液形塗料」があります。
このページの目次
1. 2液形塗料のメリット・デメリット
2液型塗料は、混合された状態ですぐに使用できる1液型塗料と比べ、耐久性が高いといったメリットがあります。
一方で価格が1液形塗料に比べ高く混合の手間がかかるといったデメリットもあり、ここでは2液形塗料のメリット・デメリットの両方について説明します。
1-1. 2液形塗料のメリット
2液型塗料の最大のメリットは耐久性の高さです。
塗装工事は、塗替え面積が大きくなるほどコストインパクトが大きくなるため、耐久性が高く更新周期が長いことは大きなメリットです。
耐久性の高さだけでなく、さまざまな箇所に塗ることができるといったメリットもあります。
1液形塗料の場合、コンクリート・モルタル・サイディングボード等のみが対象となっている場合がほとんどですが、2液形塗料の場合、それに加えALCパネル・スレート板、鉄部などにも使うことができます。
1-2. 2液形塗料のデメリット
2液形塗料のデメリットとして、1液形塗料に比べ価格が高い(約1割程度)といわれています。
塗装工事は数量(面積)が大きいため、わずかな価格の差でも総額としてみると高額になることが多いです。
このほかにも、混合・攪拌といった現場での作業や、混ぜたらすぐに使わなければいけないといいった施工上の手間があり、現場管理能力の高い施工業者に依頼する必要もあるでしょう。
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2. 大規模修繕工事における2液形塗料のまとめ
2液形塗料は、主材と硬化材を現場で混合するタイプの塗料であり、あらかじめ混合された状態で使用できる1液形塗料と異なり、施工業者による現場での管理能力や技術力が問われるタイプの塗料です。
しかし、予算が十分にあり優良で実績のある施工業者に依頼することができれば、1液形塗料より耐久性が高いだけでなく、さまざまな箇所に塗ることもできるため、メリットが大きい塗料といえるでしょう。