大規模修繕工事のグレーチング(ぐれーちんぐ)とは
大規模修繕工事のグレーチング(ぐれーちんぐ)とは、構内道路やエントランスまわりにある側溝の上などで見かける網目状の「蓋」のことです。
グレーチングは、日常的に意識することは少ない部位ですが「人や車の通行を阻害せずに側溝に雨水を集水する」という機能的な役割があります。
グレーチングにはいくつかの素材や形状があり、大規模修繕工事でグレーチングを改修する際は、状況に応じた仕様を選ぶ必要があるでしょう。
このページの目次
1. グレーチングの選び方
グレーチングには、材質や形状でさまざまな種類があり、適切な種類を使わないと車両の通行時に破損するケースもあります。
また、歩行者の多い場所では「滑りにくい」グレーチングを使う必要もでてきます。
ここでは、状況に適したグレーチング選び方について説明します。
1-1. グレーチングの形状から選ぶ
グレーチングの形状は、側溝の縁にひっかけるタイプの「U字溝タイプ」、側溝内に設けた段に乗せるタイプの「みぞぶたタイプ」、脚がついたグレーチングを側溝内の段に乗せる「かさあげタイプ」などがあります。
グレーチングは、既存の側溝の形状で設置できる種類が決まっているため、現状の側溝の形状(幅や段の高さ)を測り、対応するタイプを選ぶ必要があります。
1-2.グレーチングの素材から選ぶ
グレーチングの素材には、スチール、ステンレス、FRP、合成ゴムといった種類があります。
一般的な外構の側溝であれば、スチールやステンレスが使われることが多いです。
エントランス周りなど、通行頻度が高く見た目の良さも考慮する場合には、耐久性の高いステンレスが望ましいです。
幼稚園の園庭など、安全面から「金属製」であること自体を避けたい場合は、合成ゴムを使うケースもあります。
また最近ではフェンスや目隠しにグレーチングを使うケースがあり、FRPが使われることが多いです。
1-3.使われ方から選ぶ
グレーチングには、形状や材質のほかに「ノンスリップ(滑り防止)タイプ」や、車いすのタイヤやハイヒールが挟まらない「細目タイプ」があり、実際の使われ方に応じた仕様を選ぶと良いでしょう。
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2. 大規模修繕工事におけるグレーチングのまとめ
普段の生活ではあまり意識されないグレーチングですが、実際にはさまざまな種類があり、大規模修繕工事においては状況にあった種類を選ぶ必要があります。
グレーチングの種類は既存の側溝の形状で決まりますが、建築当初と使われ方が変わっている場合(車両の出入りが想定より多いなど)は、グレーチングが重さで破損する前に、計画的に種類を変える判断も必要になるでしょう。