大規模修繕工事の側溝とは
大規模修繕工事の側溝(そっこう)とは、雨水や生活用排水を排水するための溝のことです。道路の歩道よりのところに設置されていることも多いので、容易にイメージできることでしょう。
断面がUの字型の側溝をU字溝、L字型の側溝をL字溝といいます。
側溝は、マンションでは、共用廊下や階段やベランダ、駐車場や駐輪場やエントランス前などに設置されているものです。
エントランス前の側溝は、マンション内に雨水が入っていかないようにする大事な役割を果たしています。ですから、側溝に泥や枯葉が詰まらないようにする、管理人の方の清掃業務は欠かせません。
このページの目次
1.側溝の種類
側溝や側溝のふたにはさまざまな種類があります。すべてを取り上げることはできませんので、2種類についてだけ取り上げることにします。
1-1.側溝の種類1;グレーチングふた
グレーチングとは、格子状になった金属製の側溝のふたのことです。雨水が側溝に入っていきやすいので、一般的に多く使われています。この格子の穴に女性のハイヒールや高齢者の杖がはまってしまうことがあったため、今は歩道に設置するときには細目のグレーチングが多く採用されています。
マンションでは、エントランス前でよく見かけるふたです。エントランスホールが水浸しにならないよう設計されています。
1-2.側溝の種類2:ファイコン(FRC製集水ふた版)
FRC製集水ふた版は、FRC(繊維補強セメント)を使用した、側溝のふたで、メリットがたくさんある製品です。グレーチングに比べ滑りづらく、安価で、製品下部にクッション材を圧着してありますので、車が通っても騒音を抑えられます。官公庁などでも採用されている側溝用のふたです。
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2.大規模修繕工事における側溝のまとめ
側溝は雨水の通り道ですから、きちんと防水処理されている必要があります。側溝の防水機能の寿命は約10年といわれています。ですから、マンションの側溝は、大規模修繕工事の周期ごとに防水加工をし直せば良いということです。
その際、きちんと側溝に水が流れるよう、勾配を付けることが大切です。この下地勾配をしっかりつけないと、平らな階段や廊下が水であふれてしまいますから、業者の方にきちんと確認しておくと良いでしょう。
側溝の防水処理は、ウレタン塗膜防水という施工です。このウレタン塗膜防水加工は、職人の方の腕によって大きな差の出るところですので、腕の良い業者を選びましょう。