大規模修繕工事のインバーターとは
大規模修繕工事のインバーター(いんばーたー)とは、直流電力から交流電力に変換する装置の名称です。直流電力はオンオフしかできず出力調整ができません。直流電力から交流電力に変換すると細かな調整が可能になるのです。このため、多くの電気機器でインバーター方式が採用されています。
このページの目次
1.インバーターの種類
インバーターが採用されているのは蛍光灯、モーター、エアコンをはじめとした電気機器です。省エネ、微調整が可能といった特性を活かせる装置にインバーターが採用されています。マンションでは共用部の蛍光灯、エアコン、受水槽のポンプなどにインバーター方式です。
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2.インバーターのメリット・デメリット
インバーターは省エネ、微調整が可能などの多くのメリットがあります。一方でコストがかかるなどのデメリットもあるものです。インバーターのメリット・デメリットについて見ていきます。
2-1. インバーターのメリット
インバーターのメリットの一つ目は交流電力にすることで微妙な調整が可能になります。かつてのエアコンはオンオフを繰り返して適温に近づけていました。インバーター方式だと微調整が可能なので27度といったピンポイントの温度にも設定できるのです。
インバーターのメリットの二つ目は省エネになることです。装置によっては直流電力に比べて85%も省エネできます。省エネはマンションの運営だけでなく、世界的な流れです。インバーター方式は省エネにつながるため普及を続けています。
2-2. インバーターのデメリット
インバーターのデメリットの一つ目は寿命が短い場合があることです。出力を調整するため機械や装置にはどうしても負担がかかります。直流方式の装置と比較するとインバーター方式のほうが装置の寿命が短めです。ただし近年は改良によって長寿命のものも発売されています。
インバーターのデメリットの二つ目は排熱の問題があることです。装置に熱を帯びてしまうことがあるので燃えやすいものの周りでは対策が必要になります。
インバーターのデメリットの三つ目は構造が複雑で修理に費用がかかることです。インバーターが装備されている分構造が複雑になります。これも改良によって壊れにくくなってきています。
3.大規模修繕工事におけるインバーターのまとめ
大規模修繕工事では蛍光灯の一斉交換や電気設備の交換などでインバーター方式への交換の話が持ち上がります。導入コストはかかる場合もありますが、ランニングコストも含めてトータルコストではインバーター方式のほうがお得になることが多いようです。初期費用だけにとらわれず、ライフサイクルコストで考えるようにしましょう。